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OBOG会事務局ブログリレー #6

  • 執筆者の写真: dkoshienalumni
    dkoshienalumni
  • 3月25日
  • 読了時間: 5分

なぁなぁでディベートを続けるくらいなら、高校卒業と共にディベートから離れておけばよかった。


これは、高校卒業から9年経った今でも思う、嘘偽りのない思いです。


このブログリレーをお読みの方は、きっとディベート甲子園に対して様々な思い出があり、多くは大学でもディベートを続けようと思われているかと思います。是非その気持ちを大切にしていただきつつ、もし良ければこの記事を読んで一歩立ち止まって、自分がディベートとどう向き合っていきたいか、考えてみてください。


==========<略歴>==========


こんにちは。蓮池です。現在、僕はNADEの試合運営委員としてディベート甲子園の運営に関わる傍ら、JDAと呼ばれる年齢制限のないディベート大会にも選手として出ています。ちょうど今年の春の論題は国民投票、奇しくも自身が9年前に初めて甲子園に出場した際の論題と同じでした。


僕の高校にはディベート部がなく、甲子園に出たいからと後輩を連行してディベート同好会を作ったのが自身高3の時。周囲の環境に恵まれ、ディベートをはじめて4ヶ月で全国3位を取ることができました。そして有名なジャッジの方に声をかけていただき、その年の秋JDAにも出場。二回立論形式の基礎を学び、3勝3位。


こう書くと僕のディベート人生は順風満帆なように見えますし、実際自身も「なんとなくこのまま続けていればいつかは強くなるか~」と思っていたのですが、この慢心、なぁなぁでディベートを続けた事が明確な誤りだったと今では思う訳です。


==========<反省>==========


さて、大学に入った僕はディベート甲子園の運営スタッフに携わりながらディベート選手としての活動も続けました。当時は大阪に住んでおり、4-8月は近畿地区やオンラインでのディベート甲子園練習会の開催、8-12月は秋季JDA/大学全日本、12-3月は春季JDA。こうして見ると年中何らかの形でディベートに携わっていた訳です。


ただ、大学に入ってからの僕は他にも色々な事に取り組んでいました。塾講バイト、USJキャスト、事業起業、そしてサッカー野球観戦、アニメ、ゲーム…全てを気の赴くままに取り組み、明確な優先順位を付けていませんでした。自分の/顧客のお金がかかる事業を最優先に、サッカーやプロ野球は試合が開催されたら一先ず見る、バイトはサボれない、プレパしようと思っても新作アニメに興味を持つとイッキ見する…


自分の瞬間的な興味関心を優先し、生活に必要な時間をそこに加えると、プレパなど継続的な努力が必要なディベートに割く時間が段々と減っていき、結果「なぁなぁでディベートを続けるだけの人」になってしまいました。


他方で、大学に入ってからも僕はパートナーには恵まれ続けていました。様々な社会人の方に組んでいただき、ディベートの様々な技術や議論観を勉強させていただく日々。但し、自分のディベートの取り組み方は上記の通り適当。実力で劣るのにプレパも禄にしない最悪のディベーターは、当然の帰結として上手くなるわけもなく、或るシーズン中に自身の担当パートを1つ"剥奪"され、そこで現実に気づきました。


いま振り返ると、パートナーの方は真摯にディベートに取り組み、経験の浅い僕のカバーも含めて非常に重い負荷を抱えていらっしゃるのに、当の自分は舐めた取り組み方で大変ご迷惑かつ失礼だったと反省しきりです。学生や社会人の先輩の貴重な1シーズンを無駄にさせてしまった。そんな後悔が今もあり、冒頭に書いた思いを抱え続けています。


==========<ディベート/OBOG会への思い>==========


ディベートは面白いし楽しいです。刺さる反駁を組み上げ、自分のスピーチにジャッジが頷く瞬間は嬉しい。だからこそ続けたい。


しかし同様に、ディベート以外の事も面白いし楽しい。サークルやバイトなどの選択肢が増える大学以降の生活では、自分の中でしっかり「何に時間を割いて取り組むのか」をしっかり考えないと、中途半端に関わる事で得られるものが少なかったり、周囲に迷惑をかけてしまう事があります(これはディベートに限らず、ですが)。


そこで、今後もディベートを続けようか悩んでいる皆さんは、是非一度どこかで立ち止まって、自分が今後どうディベートと/その他の活動と向き合っていきたいか、考えてみてください。立ち止まって考える機会を持たないまま、なんとなく母校の指導をしてみたり、なんとなく大会に出場意志だけ示してリサーチできなかったり…と”なぁなぁ”で続けてしまうと、自分も、周囲の方も勿体ない時間を過ごすことになってしまいます。


幸いにも、大学以降のディベートは「JDAやCoDAの大会に出る」こと一択ではありません。


例えば、比較的時間的拘束が少ない即興型の大会に出る。最近はこの形式の大会もかなり充実してきており、試合機会もかなり多いです。


或いは、選手活動ではなくディベート甲子園等の大会運営に携わる。ひとくちに「運営に携わる」と言っても、支部スタッフやジャッジ、或いはNADE委員など、その携わり方は様々です。


皆様の時間的制約に合わせた様々な関わり方があり、どれでもディベートを楽しむことができると思います。


そして、皆様のディベートの楽しみ方の一つとして、OBOG会を通じた会員同士の交流や、現役選手向けの試合環境等の場を作っていきたいという思いから、僕は現在OBOG会の運営に携わっています。「離れておけばよかった」のに。



…冒頭ではあのように書きましたが、立ち止まって考えてみて出た結論は、「それでもやっぱりディベートから離れたくない」でした。同じ思いに至った方がいれば、是非それぞれの方法でディベートに携わり続けて下さい。その一つの場所として、OBOG会は皆様をお待ちしております。

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