OBOG会事務局ブログリレー #5
- dkoshienalumni
- 3月9日
- 読了時間: 5分
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
第30回ディベート甲子園の論題も発表されてリサーチに追われている頃でしょうか。学校によっては学年末テストでてんてこまいかもしれませんね。
ブログリレー5番目を担当します有馬と申します。
私からは地方からディベートに取り組んだ中高時代や、上京してから今に至るまでのディベートとの関わりについてお話しさせていただければと思います。
中高時代のディベート活動
私は九州地区の学校で中学1年からディベートをはじめました。その学校(A校とします)には正式なディベート部や指導者の存在はなく、同好会という形で大会の都度有志で出場していました。私は硬式テニス部と兼部する形でディベート同好会に参加しました。初めての地区予選に参加したときは、なぜ負けたかさえよくわからないまま終わりました笑。よく分かんないな〜と思い、ひたすらテニスをしていました。ただ大会には出続けており、中3になると負けた理由は分かるようになりましたが、どうしたら勝てるようになるのかは分かりませんでした。
あるきっかけがあり、高1秋に3要素から反駁の作り方を学ぶ機会を得ましたが、その後身体を壊してしまい、通信制高校(B校)に転学しました。ディベートはベッドの上でもできるから偉大です。この時も同好会がかろうじて存在するレベルでしたが、高3でいよいよ後がないためがむしゃらにやりました。チームメイトはもちろんのこと、当時はコロナ前だったので通信慣れしている学校も少ない中、オンライン練習試合に機会をくれた他校チーム、その都度講評してくれたジャッジの方々には頭が上がりません。最後のディベート甲子園は多くの人に支えられ(クラファンしたりもしました) 、これまでで一番長くディベートを続けられました。最後の試合は負けているので悔しかったですが、悔しいと思えるようになったことが嬉しかったです。もし地方出身で今何すればいいのかもわかんないぞ!という方がいましたら、とにかく誰かに聞いてみましょう。手や足や口を動かせば不恰好でも進みます。
大学以降のディベート活動
1.選手としての関わり
進学先に日本語ディベートサークルがなかったため、せっかくなら苦手な英語でディベートしてみるか!という動機で英語即興ディベートサークルに所属しました。当時はちょうどコロナだったので新入生も経験者しかおらず震えながら日々練習していました。7分喋らないといけないのに30秒で止まってしまう状態で、試合ができるようになるまでは気が気じゃなかったです。言語だけでなくカルチャーも日本語とは大きく異なっており、似たような競技をしているのにここまで違うのか、とディベートの懐の広さを感じました。
日本語ディベートは1年目に新人戦や全日本といった大会に出場しましたが、どちらもコロナの影響で例年より人が少なく、寂しさを感じました(最近は再び盛り上がりつつあります!)。この時は、いずれも名門校でディベートをしていた人たちと組んでもらったのでプレパの勤勉さに驚きつつ、かなり甘えてしまったことを反省もしております……。ただその分、プレパの仕方や原稿化に対する学びは大きかったです。2・3年、修士1年は秋JDAと全日本に出場しました。JDAは学生大会よりさらに緻密で大胆です。時間も莫大にかかりますし、思考の細かさも求められます。ただその分、交わされる議論はどれもわくわくします。強度の高い議論は一種の美しさまで感じるレベルです。大学以降は学校という枠を超えて誰とでもチームを組むことができます。個々人で議論の基盤やこだわりに違いがあり、色々な人と組むことで得られるものも多いと思います。何より楽しいので、勇気を出して誘ってみましょう!はじめはみんな知らない人ですが、声をかけてみるとみなさん想像以上にとても優しいです。
2.スタッフやジャッジとしての関わり
学部序盤は主にスタッフとして、後半以降はジャッジとして関わりました。スタッフは舞台裏に潜入!のような心持ちでした。ジャッジを任せていただくようになると、議論を判断することの責任を強く感じました。中高生の頃はより生意気だったので「簡単に判定できるのすごいな〜」などと思っていたのですが、違います。どんなに経験のあるジャッジでも基本的に悩みますし、なにより「何を伝えるか」ということを真剣に考えています。私個人としては、選手の時以上に緊張します。
また、これまで選手として楽しんでいた日本語即興ディベートの運営にも関わらせていただきました。大会自体は高校生の時に自主大会を開いたことがありましたが、社会人と連携しながらコンスタントに大会を回していくのはとてもいい経験になりました。ディベートは選手としてゴリゴリ腕を磨く以外の関わり方、楽しみ方もたくさんあります。お好きなものをお好きなだけ経験できます。
OBOG会への思い
ディベート甲子園のときはたくさんの人が参加しているのに、大学生になると途端に人口が少なくなります。準備型のディベートは多くの時間と思考を必要としますので、なかなかコンスタントに続けるのは難しい面もあります。しかしそこに仲間がいれば、「ちょっと出てみようかな〜」であったり「スタッフやってみるか!」という気持ちがちょこっと湧くこともあるのではないでしょうか。資料配布や即興型など大会形式も関わり方も様々です。かつてディベートを好きだったみなさんが、またディベートに少しでも関わりたいと思ったとき、OBOG会が気軽に立ち寄れる場所になれればいいなと思っています。
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