エクイティ・コンプライアンスポリシー
1:エクイティ・コンプライアンス部門について
学校教育の機会であるディベート甲子園のOB・OGにより組織される当会は、青少年の健全な成長を阻害する障壁を排除し、公平性を推進します。そして、ディベートコミュニティに関わるすべての人々にとって心地のよい言論空間を造るため、エクイティ・コンプライアンス部門(以下:E&C)を設置し、当会に関わる問題に対して適切に対処します。
2:サポートを行う分野
当会は以下の事項にあたる行為を禁止し、E&Cは当該分野について逸脱行為があった場合に対処します。ただし、当事者からE&Cのサポートを受ける妥当な説明があった場合はこの限りではありません。
A:あらゆる差別的な発言・行動
人種、宗教、性別、年齢、国籍または民族、社会経済的地位、障害、性的指向、性自認、性表現、またはその他の特性に関する意識的/無意識的、また明示的/暗示的になされる差別的発言や行為を禁止します。
例)「XXという人種は犯罪者である」
例)「対戦相手はYYだから、わからないと思うが〜」などの特定の属性に対する嘲笑
B:あらゆるハラスメント、性的搾取
安全なディベートの環境を提供するためにも、あらゆる形態の嫌がらせや暴力、属性に基づく不正行為は、意識的/無意識的、明示的/非明示的に関わらず禁止します。このポリシーはあらゆるジェンダーに対する行為を対象とします。
例)「試合内外での性的侮辱・性暴力」
例)「未成年者に対するグルーミング」
例)「社会的地位に基づく選手への圧力」
C:人格の否定となる発言・行為
対戦相手やパートナー、審判をはじめとする他者に対して敬意のない発言や行為を禁止します。意識的/無意識的、明示的/非明示的に関わらず報告に値します。
例)「このような議論を作るなんて頭が悪い」というような選手を侮辱する発言
D:その他嫌がらせ
3:サポートを行う対象と範囲
当会のE&Cでサポートを行うケースは、基本的に当会が主催する大会や企画での発言・行為に対して行われます。試合中のみならず、大会開催中の出来事全般を含み、SNS等オンライン上でのやりとりであったとしても報告することが可能です。ただし当会が主催する大会・企画に起因する出来事ではないと判断した場合はサポートを断念し、当事者と相談の上で別団体への委託を推奨することがあります。また当会のE&Cでは解決が困難と思われるインシデントの場合、公的機関の介入による解決等を弊会から強く推奨することがあります。なお本ポリシーの存在は当事者が別の経路で問題解決を図ることを妨げるものではありません。
また、報告は選手/審判/運営委員など、当会の大会・企画に関わる方であればだれもが平等に行うことができ、年齢、性別、地位などあらゆる条件に縛られることはありません。原則として当事者本人が報告することとしますが、それ以外の人の報告を妨げるものではありません。
4:報告とインシデント解決プロセスについて
本部門でのインシデントの解決方法はフォーマル/インフォーマルがあり、申請者によって選択されます。
A:フォーマルな解決
フォーマルな形でのインシデント解決は、具体的な事案の調査や話し合いによる解決を要望する場合に用いられます。この場合は実名で相談していただくことになります旨予めご了承ください。プロセスは以下の通りです。
①報告:問題をE&Cに報告していただきます。
②申立ての受理:E&Cが報告を受け取り、エクイティの管轄内であるかどうか、すなわち本ポリシー"2:サポートを行う分野"に該当するかを判断します。必要に応じて申請者に追加の情報を求めます。
③調査の実施:事実関係を明らかにするための調査が行われます。
④紛争解決手段の決定と実施:和解もしくは制裁に準ずる措置(警告や公式な叱責、大会からの出場停止または退場、該当する結果の無効化など)の決定と実施をします。
報告を受け取った後は、陳情者の要望に基づくプロセスを踏んで調査を行います。その要望に基づき両者への聞き取り調査や交渉を進めます。委員による調査結果の客観的な評価と当事者の希望に基づき、和解もしくは制裁に準ずる措置を取らせていただきます。フォーマルな手続きにおいては関係者全員の公平性と透明性の担保のため、全行程を記録させていただきます。
B:インフォーマルな解決
インフォーマルな形でのインシデント解決は、大会における一般的な懸念事項の共有や当事者間の協議で迅速に解決可能な問題について、非公式な対話を用いた解決を要望する場合に選択されます。具体的には、E&Cのメンバーが関係者と個別に話し合い、誤解の解消や行動の改善を促します。この場合は匿名での報告が可能です。
事案の報告は以下のフォームから行うことができます。解決方法についてご不明な点や判断が難しい点につきましてはE&Cまでご相談ください。フォームの閲覧はE&C委員のみが行い、当会のプライバシーポリシーに準じて守秘義務を担います。特定のE&C委員の閲覧を避けたい場合は、他の委員へ直接メールして報告することも可能です。
報告フォーム→https://forms.gle/KjyG8tTPswCzk5cEA
※E&C委員との話し合いの上、考える・変更することも可能です。
※当会のE&Cでは2:サポートを行う分野で示した範囲のインシデントを受けつけております。
また"3:サポートを行う対象と範囲"の通り、本サポートの対象となるのは当会の大会・企画に関わるインシデントのみになります。よって、インシデントやご提案いただいた解決策が本ポリシーの想定事案に合致しない、ないし弊会の独力での対応可能範囲を超えている場合は適宜対応させていただく旨、予めご了承ください。
5:エクイティ・コンプライアンスポリシーの改訂
上記したポリシーの変更、またE&C委員の変更があった場合は当会のウェブサイトに掲載します。
6:E&C委員及び問い合わせ先
E&Cに関わる問い合わせは【equity.c.d.obog[at]gmail.com】のメールアドレスまでご連絡ください。
当会のメインアドレスとは異なりますのでご注意ください。
【委員】
名前:皆川果南
専門:政治教育、コミュニケーション学
連絡先:k.minagawa.d.obog@gmail.com
名前:有馬彩乃
専門:認知神経科学
名前:齋藤優季
専門:疫学、生物統計学






