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OBOG会事務局ブログリレー #3

  • 執筆者の写真: dkoshienalumni
    dkoshienalumni
  • 2月8日
  • 読了時間: 5分

 事務局員ブログリレー第3回目を担当します皆川です!

 いまだにお正月気分が抜けておらず、2月であることが受け止めきれないのですが(その影響で恵方巻きも食べ損ねました)、この時期になると中高生のみなさんはディベート甲子園の論題が気になってくる頃なのかなと思います。

 私も中高生の時は2月中旬くらいから毎日ドキドキしていて、毎朝最寄駅で読売新聞朝刊を買い、それを電車の中で読んで論発チェックをしていたことを思い出しました(当時は読売新聞で論題発表がされていました)。そんな中高生時代を振り返りつつ、今のディベートとの関わりについてお話しさせていただければと思います。「こんな関わり方があるんだなー」と少しでも思ってもらえれば幸いです。


中高時代のディベート活動

 私は関東甲信越地区の学校で中学一年生からディベート部に所属していました。

最初はそこまでディベートに関心があったわけではなく、兼部していたバドミントン部ばかりに参加していたのですが、全国大会で見た先輩の肯定側第二反駁がすごくかっこよくて、その姿に憧れてディベートに本気で取り組むようになりました。

 最近の中高生と比べて違うなと思うのは、今は他校と試合/交流する機会が豊富な点かなと思います。当時は現在のZoomやDiscordのようにオンラインで試合を円滑に行う技術がそこまで追いついていなかったので、公式練習会の頻度は今と大差はないものの(関東地区比)、すべて対面開催でした。基本的に公式練習会でしか他校と関われなかったのは今思うともったいなかったなと思います。代わりに母校のディベート部は人数が多かったのでひたすら部内試合を重ねて、自分たちで考え得る最悪のシチュエーションを想定した対策とそのシミュレーションを行っていました。


大学以降のディベート活動

 もちろん中高時代のディベートは楽しかったのですが、実をいうと大学ではディベートから足を洗おうかと思っていました(笑)。海外留学やインターン等他の活動を頑張りたいと思っていたので、調査型のような時間の浪費が激しい活動は向かないと思ったんですよね。でも気づいたら大学の先輩に誘われて続けてたわけですが、大学から変わったことがあるとすればワークライフバランスならぬディベートライフバランスを気にしつつ取り組んだところにあると思います。私は常にディベートに全力を捧げられるほど体力もないので、どこで本気で取り組むのかを決めるメリハリが重要だと思いました。そして所々で中高大のディベート経験が、自己形成に役立っていることを実感しています。以下、印象的だったことを3点挙げます。


1)ディベート集中期

 1年春、3年秋、4年秋は比較的ディベートに集中して取り組めた時期でした。自分とは違う世代の人や異なるバックグラウンドを持つ人とチームを組んだり対戦したりすることで、毎回新しい発見ができています。

 ただ、1年の秋に自分のキャパを見誤ってチームメイトに迷惑をかけたことで、申し訳なさと、当たり前ではありますが無理をして負担のある大会に出るのではなく、全力を出せる時を狙って出場する方が心の底から楽しめることに気づきました。逆に上記以外の忙しい時期は、語学等の能力開発や研究に集中し、可能であれば気分転換として即興型の大会や資料配布型の大会を利用しました。上手くディベートと付き合えたと思います。


2)進路選択とディベート

 ディベートは知的好奇心を与えてくれたという点で、進路選択に大きく影響しました。特にディベート甲子園の論題が中3の時に多選、高2の時に一院制だったこともあり、政治学や統治機構論に関心を持つようになりました。そして政策形成ディベートでは現段階(もしくはほぼ確実な未来)の技術で可能なことしか解決性で語ることはできませんが、より自分たちの望む社会に向けて未来の可能性を広げたいと思ったため現在では政治学の研究の道を志しています。

 この進路選択にあたり、公共機関での政治系インターンとNPO法人での政治教育インターンを経験しましたが、前者ではリサーチ能力が、後者ではプレゼンテーション能力が活かされ、ディベートの経験に支えてもらったと実感しています。


3)海外の日本語ディベートコミュニティ

 大学3年の時に台湾への交換留学を経験しました。この間、国立陽明交通大学の日本語学習グループ「たけのこ」に参加させていただき、日本語学習をしている台湾人学生に日本語とディベートについて教えるボランティアをしました。日本語、中国語、英語が飛び交うカオスな場面も多々ありましたが、台湾の議論する文化に刺激を受けつつ、私自身成長することができました。ここでできた友人とは今でも仲良くさせてもらっています。

 言語は本当に面白いもので、翻訳は完璧でないからこそ、他の地域の言葉で社会問題を理解することは自分の視野を広げてくれます。いつもとは違う環境でディベートができるのも、学生の自由さ故かもしれません。


OBOG会への思い

 大学に入るとディベート人口は一気に減りますし、特に女性ディベーターは数えられるほどしかいないことに寂しさを感じます。ここまでの話を鑑みると「まあ中高ディベートやったし、わざわざ大学も続ける理由にはなってないのでは?」と思われるかもしれませんが、ディベートは自分の教養や思慮が深まるほどに面白味の出る競技だと思っています。だから、中学時代より高校時代、高校時代より大学時代、社会人…と時代を経て社会の解像度が上がるほど、楽しさも増すと考えます。実際、中高時代に読んだ資料も今になってもう一度読んでみると見方が変わっており、扱うことのできる議論の幅も広がるため、昔に増して魅力的な競技だと感じています。

 だからこそ、ディベート甲子園以降も、一人でも多くのディベートが好きな人がディベートを心置きなく続ける環境作りができたらと思います。よろしくお願いします!


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